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工事現場で使われる道具の一つに「番線」と呼ばれるものがあります。
番線を使用することで足場が正常に機能し、作業員の安全が守られるとともに作業を円滑に進めることができます。
また、番線にはいくつか種類があり、使い方が異なります。素材による違いも覚えておくとよいでしょう。
本記事では、足場に使用する番線について、番号と素材による違いや張る際のコツについて解説します。番線を締める際の参考にしてみてください。
目次
番線とは、足場の組み立て時に使用する鉄やステンレスなどのワイヤーを指します。足場の各部分を固定し、全体の安定性を高めるために使われます。
家庭で使用されるワイヤーと似ていますが、工事現場向きに開発されているため、一般的なワイヤーよりも丈夫に作られています。
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番線は太さによって番号が異なることから番線と呼ばれています。
番号が小さいほど太く、反対に番号が大きいほど細いのが特徴です。また、番線が太いほど耐久力も高くなります。
番号による用途の違いは以下を参考にしてください。
番線の種類 | 用途 |
8番線 | 工事現場で緊結・結束用として幅広く使用 |
10番線 | 鳶職の現場や型枠の緊結で使用 |
12番線 | 足場・仮設の結束・緊結として使用 |
21番線(結束線) | 鉄筋の結束などに使用 |
8〜21番線の4つが、工事現場で一般的に使用される番線です。
このほかに「ノーリツ番線(ハコバンセン)」と呼ばれる番線があります。ノーリツ番線はなまし番線を適切なサイズにカットし、2つ折りにされているものを指します。
ノーリツ番線は8〜21番線ほど使うことはありませんが、強度が必要ない部分などで使用されることがあります。
下記の記事で、「仮設」について解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
関連記事:足場とともに用いる「架設」の意味と「仮設」との違い
番線の素材に使われるのは、一般的にスチールが主流です。スチールは高い耐久性と強度を持ち、悪天候にも対応できます。
そのほか、ステンレスや銅、真鍮などで作られることもあります。
番線に似たもので「針金」がありますが、両者の違いは作る工程と質感です。
番線(なまし番線):焼きなました針金のことを指す
針金:なまし番線に亜鉛メッキを施したものを指す
番線は針金よりも柔らかい質感で、加工のしやすさがメリットです。一方で錆びやすいといったデメリットがあります。
焼きなましとは別名「焼鈍(アニーリング)」と呼ばれ、熱処理と硬化により組織を柔らかくします。内部のひずみを取る目的もあります。
番線は幅広く活用できる工事道具ですが、一本締めと呼ばれる使い方が一般的です。また、丸太足場の固定方法についても解説していきます。
一本締めを行うときは、以下の手順で進めていきましょう。
上記は一本締めの方法です。シノは工事現場で頻繁に使用する工具のことです。最後の仕上げをすることで、固定力が強化されます。
丸太足場の固定にも番線が用いられます。足場の安定性を確保するため、以下の手順を参考にしてください。
足場に番線を張る際のコツを理解することで、より安全性を向上させ作業もスムーズになります。力の入れ方や締めるときのコツを解説します。
足場に番線を張る際には、適度な力の入れ方が重要です。力を入れすぎると足場が歪む、番線が切れるといった可能性があります。
一方で力が不足すると足場が安定しないため、訓練しながら力の入れ具合を覚えていきましょう。
番線は根元から締めていくのが基本です。先の方だけ締めると固定力が弱くなり、足場の安定性が欠けてしまいます。
また、番線に負担がかかり切れやすくなるため、必ず根元の方から巻きつけるようにしてください。
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いかがでしたでしょうか?この記事を読むことで、工事現場で使用する番線についてご理解いただけたかと思います。
番線は足場の安定性を向上させ、作業員の安全を支える重要な部分です。素材や張り方、締め方のコツを理解することで、事故のリスクを軽減し、効率的な作業を可能にします。
そのため、適切な番線を正しい方法で扱えるようにしていきましょう。
カセツ商会は、足場の販売を行っています。用途やご要望などお聞かせいただき、最適なものをご提案いたします。
中古足場材の販売の株式会社カセツ商会
株式会社カセツ商会は、千葉県野田市に本社を置く、建設用足場資材の販売・買取の専門業者です。同社は、新品・中古の足場資材を中心に、建築現場で必要とされる仮設資材を幅広く取り扱っています。
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