コラム

足場アンチとは?サイズや用途・価格相場について徹底解説

投稿日:2023.3.31  更新日:2023.12.25

建築現場やイベント会場などで使用される足場。

その安全性を高めるために必要なのが、アンチと呼ばれる資材です。

アンチにはさまざまな種類があり、その寸法や重さ、価格なども異なります。今回は、アンチについて詳しく解説していきます。

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足場で利用されるアンチ(鋼製布板)とは

アンチ(鋼製布板)とは、足場で安心して移動できるようになる、いわば床部分となる資材です。

足場を組むためには単管(パイプ)を用いますが、パイプだけでは滑りやすいだけでなく落下のリスクが高いため、足場の柱と横木を結ぶ金具として安全性を高めるために使用されます。

アンチは、「アンチスリップメタル」からきており、その名の通り滑り止めになるよう、鋼板に穴が空いています。

安全性の高い足場用の資材として、あらゆる建築現場で採用されており、一側足場、次世代足場、単管足場、枠組み足場に活用されています。

足場板、踏板とアンチ(鋼製布板)の違い

建築や塗装の現場において、とくに高所の作業などでは足場を組む必要があります。

作業の安全性を高めるためにも、足場には通路となる資材を用いなければなりませんが、その資材となるのは、アンチだけではありません。

 

具体的には、足場板と踏板の2つがあげられます。

まず、足場板とは、高所作業用の仮設構造物の中で用いられる板状の資材です。

スチール製やアルミ製が一般的ですが、合板や杉の木の板を使う場合もあるほか、金属製資材が使えない建築物(海岸部や高圧線の近く)などの修繕の際にはカーボン足場パイプを使用することもあります。

その場合、木製の足場板が通路や作業床として使用されます。

 

続いて、踏板と呼ばれるメッシュ素材の床材は、くさび式足場に使用されます。踏板はフックでパイプに引っ掛けられ、通気性の良さと軽量である点が特徴です。

一側足場で使われることが多く、比較的狭い場所で使用されるため、戸建て住宅の建築や外壁塗装の際に組まれます。

雨水などが溜まる心配がないため、安心して使用できる点がメリットです。

 

一方で、アンチは鋼板に滑り止め加工を施しているため、重量があります。

左右にフックがついており、枠組み足場に使用され、高層ビルなどの高所作業などで重宝されます。

踏板と比べると、アンチ(鋼製布板)のほうがより頑丈であり、踏板の方が重くなります。

ただ、アンチの一部にはメッシュ素材を使用するものもあるため、踏板と混同されることもあります。そのため、「一側足場に使われるのが踏板、枠組み足場に使われるのがアンチ(鋼製布板)」と覚えておくと、わかりやすいかもしれません。

 

下記の記事では足場板について詳しく紹介しています。

材質ごとの特徴などにも触れていますので、ぜひこちらもご覧ください。

足場板の種類とは?材質ごとの特徴についても解説

アンチの種類

くさび式足場で使用されるアンチの主流は、幅40cmのタイプです。そのサイズ感から、ヨンマルと呼ばれています。

ただし、今後は幅50cmのタイプ(ゴーマル)が普及していくのでは、と言われています。

背景にあるのは、安全衛生法規則の改定が行われたことです。

これにより、隙間への規定が設けられました。

具体的には高さ2m以上の作業場所では、床材と建地との隙間を12cm未満とすることが追加されましたが、12cm未満であっても落下防止の措置を講じることが求められる様になりました。

なぜなら、隙間が小さかったとしても、作業している足場の隙間から工具や端材などが落下する危険性があるためです。

アンチの寸法(サイズ)

サイズの規格にはインチとメートルの2つがあり、枠組み足場自体が欧米から輸入された技術であることから、一般的な規格としては欧米で主流であるインチ規格が用いられます。

もちろん中には、日本では馴染み深く、数字もキリのいいメートル規格もあります。

注意しなければならないのは、インチ、メートルそれぞれの規格には互換性がないことです。そのため、どちらの規格のアンチを使用して足場を組むのか理解したうえで作業を進めるようにしましょう。

アンチの重さ

 


高所作業に必要不可欠なアンチですが、頑丈に作られていることもあり、重さは10〜16kg程度あります。

サイズによって重さに違いがあり、例えば、幅50cmのアンチで長さが180cmあれば16.0kg、長さが120cmあれば10.4kg、長さ90cmあれば8.4kg、といった具合です。

また、メーカーによっても重量が異なるので注意しましょう。軽量なメーカーであれば、幅50cm、長さ180cmのアンチでは14.6kg程度になることもあります。

また、メッシュ素材のアンチは鋼板製よりも重くなりますが、アンチの重量には寸法による違いがあるため、購入前によく確認するようにしましょう。

アンチの使用用途

アンチは、何度もお伝えしているように足場の床となる部分です。

安全な作業を支援するための資材であり、主に高所作業で使用されます。凹凸のある鋼鉄なので、足場の板の上に敷くことで、足元が滑りにくくなります。

また、アンチは天候に左右されません。雨天時でも滑りにくく、安心して作業することができます。さらに、アンチは足場以外にも、ステップラダーや作業用台など、高さが必要な作業で使用されます。

アンチの価格相場

アンチの価格は、種類や材料、サイズによって異なりますが、一般的には数千円から1万円前後となっています。

一般的には、鋼板製のアンチはメッシュ素材のものよりも価格が高く、また大型のアンチほど値段が上がります。

また、アンチを一度に複数枚購入する場合は、単価が下がることがあるので、購入前に販売元へ確認してみるといいでしょう。

具体的な価格については、時期や地域によって異なることもあるので、併せて確認してみてください。

アンチは足場での安全な作業に欠かせない

アンチは、足場の上で安全に作業するための支援具です。

種類によって形状や材料、価格帯が異なりますが、滑りにくく、天候に左右されないため、高所作業での使用に適しています。さらに、左右両端には引っ掛けるフックがついていることで、より安定性が増すといえるでしょう。

また、アンチは足場以外でも使用できるため、あらゆる作業に役立ちます。安全な作業のために、適切なアンチを選んで使いましょう。

カセツ商会では、アンチをはじめ足場に必要な資材を新品から中古まで幅広く取り揃えています。ぜひ一度お立ち寄りください。

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同社は、新品・中古の足場資材を中心に、建築現場で必要とされる仮設資材を幅広く取り扱っています。具体的には、足場資材、単管パイプ、仮囲い、敷き鉄板などを提供しており、また、現場で使用される親綱や保安部品も取り扱っています。
地元はもちろん、全国の足場工事業者をはじめ、工務店、一般建設業者からも支持を受けています。

創業以来、お客様に安心・安全な建設資材を提供するため、同社では品質にこだわった商品の提供に努めています。
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